朝日オープン第1局、羽生善治名人が先勝

一昨日に行われた朝日オープン選手権五番勝負第1局▲羽生善治名人 対△深浦康市朝日オープン選手権者の対局は、125手で先手の勝ちでした。棋譜・解説はasahi.com 将棋でご覧になれます。

若手棋士の日記4月6日分で渡辺明五段が予想したとおり、横歩取り8五飛戦法に進展。後手が早めに△7四歩を突く激しい将棋となりました。33手目▲8八歩に対し△7三桂と跳ねたのが新手らしく、これまでは△7六飛、△7五歩や△7三角などが指されていたようです。この桂跳ねは先手の▲5五角で狙われるのですが、そこで△9五角と王手で防ぐのが後手の構想。以下飛車交換して桂を使ったところで、▲6六歩と玉頭の歩を突くのが好手だったようです。その後飛の打ち込みから一気に後手玉が薄くなり、形勢に差が付きました。

これで羽生名人が先勝となりました。この対局では深浦朝日の良いところが出なかった感じです。次の先手番でどんな将棋を指すのか注目されるところです。

今回の中継では森下卓九段の大盤解説の模様を映した動画が公開されました。およそ1分しかない上にカメラワークも悪いので、まだまだ試行中という雰囲気です。

アマチュアの対局料

上のスレッドの33番から、アマチュアに支払われる金銭が話題になっています。朝日オープンや竜王戦などの「プロの公式戦にアマチュアが参加する場合は、対局料相当の商品券が支給されます。」とのことです。よく知りませんが、現金だとまずいことがあるのでしょうね。

対局料の他に支払われる「雑費・交通費」相当の1万円は現金だそうです。また、竜王戦で勝ち進んで本戦に進出すれば現金で支払われることになるそうで、ますます基準がわかりません。

「龍」か「竜」か

日本中将棋連盟 書き込み帳の書き込み番号735で、駒の名称について「龍王・龍馬」か「竜王・竜馬」のどちらがいいかという話題が出ています。

どちらも使われることがある以上、両方押さえておくべきでしょう。それぞれの記述はきちんと調べて書くのはもちろんですが。

そういえば、タイトルの竜王はどうしてこちらの表記になったのでしょうか。

追記:こういう理由なのかも。

10日朝から11日昼まで停止します

はてなサービス停止期間〜

2004年4月10日(土)午前8時00分〜4月11日(日)正午頃まで

そんなわけで丸一日以上見られなくなります。

将棋棋士の氏名と機種依存文字

4月6日機種依存文字に関するコメントをいただきました。この件に関しては、調べるべき事が多すぎて問題を把握しきれていないのですが、現時点での考えを記しておきます。

ご存じのように、日本人の氏名に使われる漢字はパソコンで表示するのが容易でない文字も含め、様々なものがあります。「JIS基本漢字*1」に含まれない漢字が必要な将棋のプロ棋士は、現時点で4名把握しています*2

「JIS基本漢字」に含まれない漢字を表現するやり方はいくつかありますが、私はこれまでシフトJISの拡張文字を利用する方法を一部で採ってきました。いわゆる機種依存文字の利用です。しかし、一般に機種依存文字は利用すべきでないと言われていることから、方針を変更して利用を中止することにしました。

これらの漢字を表示する方法はいくつか存在します。しかし、今のところどうするのが良いかについて私の考えが定まっていないため、もう少し調べを進めるまでは現状のままにさせて下さい。

最後に関連しそうなリンクを列挙しておきます。おそらく、読んでおく文献はまだまだ多数あるだろうと思います。

文字コードの世界は奥が深すぎです。

*1:この用語の意味するものについては、私はよく知りません。

*2:該当部分をひらがなで示すと、たか野秀行五段森けい二九段山さき隆之五段島井咲お里女流初段の4名。