羽生善治名人が王位戦挑戦者決定戦に進出

昨日行われた王位戦挑戦者決定リーグ紅組5回戦▲羽生善治名人 対△中原誠永世十段の対局は相振り飛車となり、73手で先手の勝ちでした。これで羽生名人は成績を4勝1敗とし、紅組優勝、挑戦者決定戦進出を決めました。

対する白組では山崎隆之五段が優勝しており、挑決は3月の朝日オープン本戦決勝と同じ顔合わせとなります。そのときは完敗した山崎五段でしたが、今度は雪辱なるでしょうか。谷川浩司王位への挑戦権を賭ける注目の一局は6月25日に行われます。

「将棋カルトQ」上級編

昨日6月1日に紹介した「将棋カルトQ」の上級編が掲載されました。

引き続き上級編(昨日より易しい問いもありますが)。7問正解で合格とします。

とのことなので、問題はリンク先をご覧下さい。

私は1問しかわかりませんでした。「昨日より易しい問い」がどれなのかもわかりません(^^;。

梅田望夫氏の将棋関係エントリー再掲

昨日6月1日梅田望夫氏のはてなダイアリー再出発を紹介したところ、以前の文章が公開停止されたことに伴って読めなくなっていた将棋関係のエントリーをさらに再掲してくださいました。どうもありがとうございます。

示唆に富む文章が多いので、未読の方はぜひご覧になってみて下さい。

「将棋殺人事件」に新作詰将棋

竹本健治の『将棋殺人事件』が先日東京創元社から文庫化されました。この際に、単行本にはなかった新作詰将棋が掲載されているそうです。その詰将棋の作者は有名なあの方。

詳しくは詰将棋メモからどうぞ。

6月3日:リンク追加

棋譜 for Palm.netというPalm上で棋譜再生ができるソフトをシェアウェアとして開発した方の手記です。昨日の「将棋界」で働くということに関連して考えると、最低でもこれくらいのことはやらないと商売にならないのだろうなと思います。

一般に商売を軌道に乗せようと思えば、不断の努力が必要になるでしょうし、努力したからといって結果が付いてくるとは限りません。むしろうまくいかないことの方が多いでしょう。ビジネスという点に関して言えば、将棋界はますます厳しい状況に追い込まれてきているように思われます。例えば将棋パイナップルでは、この4月に次のような書き込みがありました。

56: 名前:mtmt 投稿日:2004/04/01(木) 02:22

東京の連盟道場、4月から平日は19時までの営業となるようですね。

57: 名前:新井田 投稿日:2004/04/01(木) 09:24

>>56 この業界では大きな事件でしょうね。

一昨日、札幌で将棋道場を開く予定という方と話しました。年に一人はこういう人がいますが「市場調査」の甘さに驚きます。場所代と人件費以外はかからず初期投資は数十万円ですむのでおいしい商売に見えるんでしょうね。

ここで言われているように、将棋が好きだからというだけの理由で「将棋界」で働こうと志すならば、たいていは失敗に終わるでしょう。逆に将棋界にいきなり飛び込んで成功できるだけの能力があるならば、他の業界でもうまく行くだろうと思います。

日本将棋連盟に入ってくるお金の多くは新聞社から入ってきます。そして、将棋界に流通するお金はそれがかなりの割合を占めています。この部分が変わらなければ、今後も先細りの状況が続くでしょう。米長邦雄永世棋聖などはこれに加えて政府からも資金を得ようと努力していますが、これもどうなるかわかりません。

ビジネスをやろうと思うと、このような金銭の流れが今後どう推移するかを読むことが重要になってくるのでしょうね。