詰将棋パラダイス2004年上半期 半期賞

詰将棋パラダイス10月号で今年上半期の半期賞が発表されました。各コーナーでの受賞者は以下の通りです。

詰将棋パラダイス2004年上半期 半期賞 受賞者一覧
コーナー受賞者作品名
小学校(3-7手)呉一郎
中学校(9,11手)中村雅哉
高等学校(13-17手)伊藤和雄
短期大学(19-29手)金子哲哉
大学(31-49手)谷川浩司
大学院(51手以上)有吉澄男「チップイン」
大学院高橋恭嗣木星の旅」

大学での受賞者はもちろんあの谷川浩司棋王です。詰将棋創作者としても一流の看板がすっかり確立して、こうなっても驚かなくなりました。

大学院の「木星の旅」は作者のウェブサイト高橋農園でご覧になれます。今年4月号で出題された際には誰も正解することができなかったこの作品、未見の方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

女流棋士の活躍

ばか詰出題

上記ページで協力詰(ばか詰)が出題されています*1。締め切りは今月末。私のも一つあります。

今回のテーマは「還元玉」です。つまり詰め上がりの玉の位置があらかじめわかるというわけで、前回の「持駒なし」というテーマに比べて、解答者にとって大きなヒントが提供されての出題ということになっています。

フェアリーの森『遠巻き見』日記 10月1日付に適切なヒントがありますので、不慣れな方は一度読んでみると解きやすくなると思います。以下は個人的な考えです。

7つのうち後半の3つが60手台という長編です。しかし、この3つは前半の4つよりも易しいと思います。私には1番がもっとも難しく感じられました。頭から解き始めてうまくいかなくてもがっかりしないで下さい。詰パラのフェアリーランドにノーヒントで出題したらどの程度の解答があったか興味深いところです。

2番もなかなか解けないと思います。どの駒で詰めるのか、最初に目星を付けておくのが肝要でしょう。3番は構想作です。初形で後手方の持駒がないことに留意しながら考えて下さい。私は北村さんの日記を拝見していたので「ああ、あれか」と気付いたのですが、そうでないとこの手順に思い至るのは大変かもしれません。

4番はこのくらいの手数の小駒図式としては典型的な作品だと思います。下手な手を指すとすぐに王手が途切れるので、うまく手をつないで下さい。還元玉なので詰め上がりの形は限定されていますね。

5番はまさしく「それ」だけの図。65手なので、後手方の手は32手あるわけです。はい。非常に安直にできています。

6・7番は「それ」に加えてもうひとひねりがあります。とはいっても、王手の数は多くないのでポイントを押さえて追いかければ詰むはずです。

ばか詰を解いたことのない方も多いと思いますが、1問だけでも構いませんので、ぜひ解答してみて下さい。

*1:九州グループとは九州在住の詰将棋作家を中心とした集まりで、詰将棋パラダイス誌上で普通詰将棋を出題を定期的に行っています。このページはその別館でフェアリー詰将棋を扱おうという趣旨に添って設けられたものです。現在はインターネット上での活動のために、九州という枠組みを越えたものになっています。

kinsho.net復活

kinsho.netドメインが失効したと9月23日にお知らせしましたが、現在復活しているようです。これについては、近将道場トップに「kinsho.netのドメイン、復旧しました。長い間ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m」という掲示が出ているのですが、肝心のhttp://www.kinsho.net/にはこの件について何も書かれていません。編集長のウェブログにも何も書かれていません。

弦巻勝「写真劇場」9月某日付には「ホームページが何だかおかしくなって、しばらく更新が滞っていましてすみませんでした。」と書かれています。少なくとも弦巻勝氏には状況が知らされていなかったようです*1。ひょっとすると編集長も知らなかったのかもしれないなと思いました。

*1:この日記自体はkinsho.netの外にあるので、今回のトラブルとは関係なかったはずですが、近代将棋のサイトからたどれなくなったのでこちらもつながらないと勘違いしたのでしょう。

間隔が開いてしまいました

またずいぶん間隔が開いてしまいました。今回は機械の故障でインターネットにつなげなかったのですが、書く時間が少なくなっているのも確かです。

やると言っているのにやっていないことがたくさんあってすみません。