ばか詰出題

上記ページで協力詰(ばか詰)が出題されています*1。締め切りは今月末。私のも一つあります。

今回のテーマは「還元玉」です。つまり詰め上がりの玉の位置があらかじめわかるというわけで、前回の「持駒なし」というテーマに比べて、解答者にとって大きなヒントが提供されての出題ということになっています。

フェアリーの森『遠巻き見』日記 10月1日付に適切なヒントがありますので、不慣れな方は一度読んでみると解きやすくなると思います。以下は個人的な考えです。

7つのうち後半の3つが60手台という長編です。しかし、この3つは前半の4つよりも易しいと思います。私には1番がもっとも難しく感じられました。頭から解き始めてうまくいかなくてもがっかりしないで下さい。詰パラのフェアリーランドにノーヒントで出題したらどの程度の解答があったか興味深いところです。

2番もなかなか解けないと思います。どの駒で詰めるのか、最初に目星を付けておくのが肝要でしょう。3番は構想作です。初形で後手方の持駒がないことに留意しながら考えて下さい。私は北村さんの日記を拝見していたので「ああ、あれか」と気付いたのですが、そうでないとこの手順に思い至るのは大変かもしれません。

4番はこのくらいの手数の小駒図式としては典型的な作品だと思います。下手な手を指すとすぐに王手が途切れるので、うまく手をつないで下さい。還元玉なので詰め上がりの形は限定されていますね。

5番はまさしく「それ」だけの図。65手なので、後手方の手は32手あるわけです。はい。非常に安直にできています。

6・7番は「それ」に加えてもうひとひねりがあります。とはいっても、王手の数は多くないのでポイントを押さえて追いかければ詰むはずです。

ばか詰を解いたことのない方も多いと思いますが、1問だけでも構いませんので、ぜひ解答してみて下さい。

*1:九州グループとは九州在住の詰将棋作家を中心とした集まりで、詰将棋パラダイス誌上で普通詰将棋を出題を定期的に行っています。このページはその別館でフェアリー詰将棋を扱おうという趣旨に添って設けられたものです。現在はインターネット上での活動のために、九州という枠組みを越えたものになっています。