30名近くで「懇談会」

さわやか日記7月8日付けにある「棋界研究会」と同じもののように見えますが、もしかしたら違うかもしれません。

午後2時からは棋界研究会。驚きました。20名以上集まった会合に出た講師は証券アナリスト

瀬川氏の話題も出ていますが、吉田正和氏の奨励会受験も気になる話題です。(それより先に朝日オープン将棋選手権の次の対局がありそうですが。)

吉田朝日アマ名人の奨励会受験に関しては、初段受験も可能だがそれだけ基準が厳しくなるので、師匠を通じて本人の希望を確認するとのことでした。

一般の人が奨励会に入るためには入会試験を受験する必要があります*1。受験できるのは通常6級から1級までですが、アマチュア全国大会決勝進出者かつ23歳以下の者に限っては初段で受験することも認められています*2。今年の朝日アマ名人戦を制した19歳の吉田氏はこの条件をみたしているため、初段受験か1級受験かが注目されているわけです。

奨励会における年齢制限を考えれば、初段で入会した方が有利であることは明らかです。1級から初段に上がるためにはどんなに連勝しても6局は指す必要がありますし1級の奨励会員も弱いわけではないので、それだけプロ入りが遅れることになります。しかし、初段受験の方が1級受験よりも通りにくいのもまた事実です。そのあたりのバランスを考えて決断することになるのでしょう。本人は初段受験を希望し、師匠の加瀬純一六段は1級受験を勧めるという状況ということですけれども、どちらが良いのでしょうね。初段受験をどういう方式で行うのかをよく知らないので何とも言えません。

朝日オープンでどんどん勝ち進めば、瀬川氏と同様に直接プロ入りという筋も出てくるのではないかと思います。

*1:そのほかに研修会経由での入会も可能です。

*2:6級から1級までの受験ができるのは19歳以下に限られているため、初段受験は20歳以上の者が奨励会に挑戦する唯一の道となっています。