将棋博物館が閉館へ?

大阪の関西将棋会館内にある将棋博物館がなくなるかもという話題。

将棋博物館にある様々な文献・史料は、大阪商業大学 アミューズメント産業研究所に移される計画のようです。大阪商業大学学長の谷岡一郎氏は将棋を含め遊戯・娯楽の分野に造詣が深く、大学全体としてこの方面に力を入れていますので、少なくとも谷岡氏が学長の間は丁寧に扱われることと思います。とはいえ、上のリンク先で指摘されるような問題点があることは否めないでしょう。

関西将棋会館の施設が貴重な文献などを保存するのに適さないという事情があるとすれば、保管場所を移すことは仕方ないのかもしれません。しかし、日本将棋連盟が将棋「文化」の担い手として自負するならば、たとえ不採算であっても文化継承の場所を自分の責任で残していくべきでしょう。2004年11月に日本棋院囲碁殿堂資料館を新規に開いたのとは対照的な動きです。資金的に苦しいとしても、そこの優先度はかなり高いと感じるのですが。