武者野vs米長訴訟和解のその後

12月25日にお伝えした武者野vs米長訴訟が和解 解決金800万円に関して、12月28日に米長邦雄永世棋聖からコメントらしきものがありました。

裁判 投稿者:米長邦雄 投稿日:12月28日(木)10時04分54秒

約束が違うではないか。
私が訴えられている著作権についての本当のことを語らなければなりません。
これでは私はだまされたに等しい。
和解の真実とでも題すべきでしょうか。
債権者の皆様の手に渡るように、私達のお金を活用することになればと思っています。
これも今日更新のHPで。

これだけだと、「約束」を破ったとしているのが誰なのか、あるいは「だまされた」というのが誰になのかは不明です。更新された米長邦雄の家

私を含めた被告になっている裁判は「和解」で決着がつきました。「和」やかに全てが氷「解」するので和解です。
「本件ソフトについて、原告に権利の帰属する著作部分に関し、被告らの一部侵害行為あったことを認め」と和解内容は明記されています。

更には、「被告と原告は、これを機に互いの信頼を深めながら手を携え、今後は棋界発展のために尽力します」と結んである。これが不満であれば判決。そうでなければ和解に応じる。さあてどうするべきでしょうか。

関係する人々の意見も参考にしました。私がお金を出せば、本件ソフトの制作に携った方々等、いくらかは足しになるのですね。

原告の裁判費用に協力した人物の仲介は大きな意味がありました。「ようがしょう」「さすがは男だ」「いや、あなたが男だ」

問題は仲介の労をとった、この人の顔がつぶれるという事態になったことです。「実質上の勝訴」などというコメントつきでマスコミに売り歩いた男がいたのです。

こうなりますと金額もオープンになって、これは債権者間で分けることになるのでしょう。仲介の労をとった人と債権者代表とがどのように話をつけるかについては、私の関知するところではありません。

和解内容の一部が記載されています。これを読む限りでは、被告側が著作権侵害を認めているという話は事実のようです。

「実質上の勝訴」というコメントは武者野勝巳六段が毎日新聞の記事に出したコメントで、米長永世棋聖はこれによって誰かの「顔がつぶれる」ことになったと主張しているように読めます。情報が少なすぎてそれ以上のことはわかりません。「債権者」ということばも出てきますが、何のことを指しているのか相変わらず不明な文章です。結局、雑誌に掲載される広告を待つしかないのでしょうね。