世界コンピュータ将棋選手権、YSSが優勝

5月2日から4日にかけて行われた第14回世界コンピュータ将棋選手権は、YSSが本戦を6勝1敗で6年ぶりの優勝を果たしました。IS将棋と激指の天下から王座を奪回した形です。そして、勝又清和五段との記念対局も飛車落ちの手合いで勝ち、優勝に花を添えました。なお、北朝鮮製のKCC将棋は4位で次回大会の本戦シードを逃しました。静岡大学教授の飯田弘之六段の研究室で開発されたTACOSは初めて本戦に進出しましたが、7位にとどまりました。

今回は46チームの参加で1次予選、2次予選、本戦と行われました。8チームの総当たり戦となる本戦の結果は以下の通りです。(かっこ内は商品名)(同星同士の順位決定法は少しややこしいので、大会ページを参照下さい。)

  1. 6勝1敗 YSSと彩のページ(AI将棋)
  2. 5勝2敗 激指(激指)
  3. 4勝3敗 IS将棋東大将棋
  4. 4勝3敗 KCC将棋(銀星将棋)
  5. 3勝4敗 柿木将棋(柿木将棋)
  6. 3勝4敗 永世名人永世名人
  7. 2勝5敗 TACOS
  8. 1勝6敗 金沢将棋(金沢将棋

実際にはこの大会で勝つことと製品の棋力が高いことは同等ではありません。そもそも将棋ソフトが棋力だけを売りにする時代はそろそろ終わりを迎えつつありますと言えますが、この大会の結果は売り上げに影響するそうなので当分の間重要性は揺るがないことでしょう。

そのあたりの話はやねうらお−AIとかC#,3D,数学,compiler,disassembleとかについて書いちゃうぞ、と。で読めそうです。

Sasserワームが感染拡大中

すでに大きく報じられているとおり、Sasserと呼ばれるウイルスが感染を拡大しています。このページでは4月16日に書いたセキュリティホールをついて、昨夏のBlasterと同じように、インターネットにつないでいるだけで感染します。Windows2000もしくはXPをお使いの方で、まだWindowsUpdateしていない方は非常に危険な状態です。