名人戦第四局

29手目▲9六歩まで


羽生善治竜王森内俊之名人。

挑戦者の先手四間飛車という予想外の戦形に、名人は右銀急戦で応じました。箱入り娘のこの攻めは居飛車がやや苦しいかと思っていましたが、封じ手前の▲9六歩 は面白いですね。やはり普通に▲5六歩 よりもいいのでしょうか。

東大将棋ブックス 四間飛車道場 第二巻 右4六銀によると、先後逆で▲9六歩が入っていない局面から、△7六歩 ▲同銀 △7二飛 ▲6五歩 △7七角成 ▲同飛 △5五銀 ▲6七銀 △7七飛成 ▲同桂 △7六歩 ▲同銀 △7九飛 ▲7一飛 △7七飛成 ▲6七角 の局面で△8六歩 が有力手で、今後の研究課題となっています。しかし、この通りには進まないでしょうね。