プロ棋士の年収

取材人@Sくんの怪異な日々の21日分で、次のような話があり、へーと思いました。

 とある若手棋士がこんなことを言っていた。
「B級1組定着を目指します。これで年収一千万は確保できますから」
 謙虚なのか傲慢なのかよくわからんセリフだ。

羽生善治の年収が毎年一億円を超えているとか、トップクラスの年収の話はときどき耳にしますが、それより下の将棋棋士の収入がどのくらいあるのかというのはよく知らないんですよね。原稿を書いたりすれば副収入もあるでしょうが、とりあえず対局料に関しては少しだけ公表されています。

上のページで見ると、対局料一千万円というのは全棋士中30位程度ですから、B級1組で一千万を超えるというのはだいたい合っているようですね。(もっともこれは手取りの額でしょうから、税金などが引かれることになりますが。)さらに、700万円で50位くらいのようですから、C級1組だと600万円台ということになりそうです。中田宏樹七段は、2001年度の704万円から2002年度に1,365万円と倍近くに増えていますが、これは竜王戦で挑戦者決定戦まで進出したのが大きかったのでしょう。順位戦とは違う意味での価値が見えてきます。かなり適当にまとめるとこんな感じでしょうか。

  • 名人:4,000万円
  • A級:1,500万円
  • B級1組:1,000万円
  • B級2組:800万円
  • C級1組:600万円

これに、順位戦以外での棋戦でたくさん勝てばその分が上積みされます。C級2組がわからないのですが、これを見ると400万くらいでしょうか。月収にして25万円くらい。平社員だと思えばそれなりに恵まれた待遇ですね。まあ勝手な推測なので、あまり真に受けないで下さいね。