たほいや倶楽部まぎょう正解発表

たほいや倶楽部まぎょうが正解発表になりました。

私はまたしてもはずれ。正解の選択肢は最初から切り捨てていたので仕方ないのですが、悔しいです。

解答に至る過程を記録しておいたので、恥を忍んで公開します。見当外れの推理を笑ってください。

<選択肢を見る前に書いた文章>

「まぎょう」。どう見ても「ま-ぎょう」と分けるしかありません。さすがに「ま行」ではないはずなので、漢字二文字か、カタカナでしょう。漢字が本線ですがカタカナも捨てがたいところです。ぱっと思いつくのは「【真業】まともな職業。」、「【間行】修行の合間の休息。」くらいですが、どちらも湯桶読みになっちゃってますね。とりあえず、湯桶読みがあったらはずす方向で考えます。

</選択肢を見る前に書いた文章>

<11月27日に選択肢を見ながら書いた文章>

広辞苑の第二版というのが微妙な選択ですね。最新版だと載ってなかったりするのでしょうか。そういえば、「コロンボ根」も最新版には載ってませんでした。さて、前回に引き続いて脳内ネガティブキャンペーンを展開。今回は気まぐれで後ろから見ることにします。

6. うわ、いきなりそれっぽいです。文体も意味も文句をつける場所がありません。「きょう」が濁って「ぎょう」というのはひかれます。ちょっと引っかかるのは今まで漢字表記は【】で囲うことになっていたのに、そうなっていないこと。解答を写す段階の話なので広辞苑とは何の関係もないのですが、出題者のDocSeriさんがあえてそうして迷わせようとしているのか判断が難しいところです。

5. 「麻行」は工夫が見られますが、この意味だとしたら出題するのはチャレンジャーすぎると思います。

4. さんずいに間という漢字は初めて見ました。「ま」と読むんでしょうか。「北陸地方などで言う」という記述は広辞苑っぽくない感じがします。「主に北陸地方で用いられる」とかになりそうな気が。

3. 「アイヌ」という文字が見えた瞬間に疑ってしまうわけですが、落ち着いて続きを読みます。……情景が頭の中で動き出してきました。ギョーギョー、ギョーギョー……。しかし、マギョウならギョウギョウであってほしい気がします。というか、広辞苑にしては描写が細かすぎるように思います。

2. えーと……、あからさまに5. とかぶっているわけで、嘘解答作成手順が変更になったための産物ということでしょうか。

1. 湯桶読みですが、それで怪しまれるのを避けるために「(シンギョウとも)」と書き加えたあたりに熟練の技を感じます。ただ、「おおぎょう」は漢字でもいいような。

ということで現在のところは、6. が本命、1. が対抗馬。残りはたぶん嘘という気持ちです。もう少し日を置いてから考え直します。

</11月27日に選択肢を見ながら書いた文章>

<12月1日に書いた文章>

ということで、日を置いてみました。広辞苑を使えないまま日を過ごすのはちょっとストレスがたまりますね。別に国語辞典が必要なわけではないんですけど。

まず2.5.の場合、正解を知識として知ってしまっているので解答不適なような気がしました。と思ったのですが、よく見ると今回は「嘘解答を見てしまった人、正解を知識として知っている方の、正解当てへの参加はご遠慮ください。」というような記述が問題文中にないですね。うーむ、こんなところにまで配慮が行き届いているとは。

3.は「磨漁迂」という当て字もすごいですね。やはり、広辞苑的ではない漢字ですが。

4.は「さんずいに間」という漢字を知らないので何とも言えませんが、やはり「ま」と読むんでしょうね。ただ、俗語の場合(俗)とかいう記号が付きませんでしたっけ。どうだったか覚えてません。

1.は本当にありそうで迷います。しかし、「ぎょう」という音から「仰々しい」を発想したと考えると、嘘解答の作り方として自然な流れという気はします。

6.が本命です。書き方に全く隙が見つかりません。一つ考えられる可能性としては、実際に「擦経」という言葉がありそちらの語釈を書いているということはあるかもしれません。でも、「擦経」の読みはたぶん「さっきょう」でしょう。「まぎょう」とはつながりが薄いので嘘解答の材料として取ってくるのは難しそうです。とすると、やはりこれですかねえ。

もう一つ気になるのは漢字表記の方法ですが、過去の出題を見てみると【】で囲うほかのやり方も見受けられるので、目をつぶることにします。これは、ある程度はルールで決めた方がいいのかもしれません。

</12月1日に書いた文章>

<12月5日に書いた文章>

解答しようと思いながらも踏ん切りが付かないまま締め切りが近づいているので、そろそろ決断してしまいたいなと。

今のところ、1.か6.というところまでは決めています。決め手に出題者心理を考えてみることにします。

今回は広辞苑限定です。出題者はどのようにして出題する語を決めているのかというと、DocSeriさんがどうやっているのかはわかりませんが、たぶん広辞苑をめくりながら「おっ」と感じた言葉を拾うという手順ではないかと推測します。例えば、同時に出題された「くろなくしー」や「ころんぼこん」は語の響きがちょっと珍しくて目に留まりやすかったということでしょう。

それでは今回の「まぎょう」はどうでしょうか。この語の響きは特に変わったところはありません。とすると、引っかかりを感じた部分が別にあったはずです。他の部分というと、語釈ですね。この観点から考えると、1.は普通の語釈に見えます。広辞苑でページをめくっていてもそのまま通り過ぎてしまいそうです。

それに対して6.はなかなか良いのではないでしょうか。第一に、やや長めの語釈なので目に留まる確率が高まります。第二に「〔仏〕」というアクセントがあります。そして、意味合いは読んでなるほどそういうものもあるなあと思わせるものがあります。

こう考えるともう6.しかないという気になってきました。後ろ髪をひかれる思いなんてないですよ。ええ。ないったらないんです。そういうことにしておいて下さい。これでやっと解答できます。

</12月5日に書いた文章>

それにしても、id:watercolorさんの嘘解答はよくできていました。第一印象でも最終的にも6.だったので、どうしようもありません。次こそは当てたいなと、当てられればいいなと思います(弱気)。