森内俊之竜王が名人挑戦権を獲得

A級順位戦第7回戦▲谷川浩司王位 対△丸山忠久棋王の対局は104手で丸山棋王の勝ちでした。2位で追っていた谷川王位が3敗に後退し、7戦全勝の森内俊之竜王以外は全員が3敗以上となったため、森内竜王が2戦を残して名人挑戦を決めました。

昨日始まった王将戦七番勝負に続き、春にも名人戦七番勝負で羽生-森内戦が実現することになりました。羽生善治三冠が名人位を防衛すれば通算五期で十八世永世名人となります。こういうときの羽生三冠は無類の強さを誇るので、昨年の夏頃までは誰が挑戦者になっても防衛で決まりだろうと思っていたものですが、最近の森内竜王の強さはそれに匹敵する勢いです。勝負の行方は全くわかりません。

名人戦とは別に、森内竜王が残り2戦も勝てるかどうかにも注目が集まります。もし9戦全勝できればA級順位戦では史上初の快挙です。(8戦全勝は、1971年度に中原誠永世十段が記録しています。)