王将戦第4局、森内俊之竜王が勝って王手

昨日から今日にかけて行われた王将戦七番勝負第4局▲森内俊之竜王 対△羽生善治三冠の対局は、93手で先手の勝ちでした。これで森内竜王が3勝1敗とし、王将位奪取へ王手をかけました。棋譜スポニチアネックス レジャー 王将戦でご覧になれます。

相矢倉の脇システムから後手が角交換を避け棒銀で攻めたのが昨日の封じ手の局面。羽生三冠の封じ手は△9七歩 の垂れ歩でした。そこから後手は棒銀をさばいて銀交換に持ち込みますが、その直後の▲4一銀 の引っかけから▲5二銀不成の活用が飛車の質駒を見て意外に厳しい一着。しかし、▲6八金寄 と自陣に手を戻すのではどうかと思いました。その後、先手玉へ迫る手段が難しくなった後手は角銀で先手の飛車を攻めようとしますが、それを無視して後手玉への一気の寄せが決まり先手の勝ちとなりました。

細かい形勢の優劣はよくわからないのですが、矢倉らしく面白い将棋だったと思います。第5局は3月8・9日(月・火)。森内竜王が将棋界の頂点へ向かって駆け上がるか、それとも羽生三冠の踏ん張りが見られるでしょうか。

下のページの書き込みによると、この将棋の行われている最中に「早指し王将戦」という32名のトーナメント戦が行われ、女流育成会員の里見香奈さんが優勝したそうです。