長すぎるルール

私はそこに投票しました。正確に言うと「長すぎて読む気にならなかったけど、がんばってとばしとばし読んでみたらやっぱりわからなかった。」です。キーワードを作成する際にはすでに頭の中で固まった内容を早く表に出したいと急いた気持ちになっているため、どんなにわかりやすくても一定以上の分量の文章は読まれないと仮定しておくべきだと思います。

こんな状況をうまく書いていた文章があったなあと思って記憶をたどると、こんな文章がありました。

ルール、規約、約款のような文章を作る目的は何だろうか。 次の3つがあると思う。

  • (1)利用者に読んでもらい、それに沿った行動を期待する場合。
  • (2)実際に読んだかどうかは分からないが、裁判等の争いになった場合に有利な立場に立つために定める場合。
  • (3)利用者が読むことは現実的に期待できないが、裁判等の争いになった場合に有利な立場に立つために定める場合。

キーワードガイドラインの場合(1)を想定しているのだろうと思いますが、さらに簡易的なものを作っておいて、「適正かどうか自信のない場合はこちらを参照下さい」という形で詳細版に誘導するのがいいのかなと思います。そのような方針が機能するためにも、ルールは単純なものにすることが望ましいと言えます。一般に、ルール作成に携わる人はルールに詳しいため単純なルールの有用性を軽視しがちですが、複雑なルールは結果的にルールそのものを機能不全に陥れることに注意が必要です。親切心からいろいろ付け加えることはかえって不利益をもたらすかもしれません。

ただ、キーワード作成を抑止するためにわざと敷居を高くしているということでしたら、問題はありません。キーワード削除ガイドラインはちょうどそのような役割を果たすことができると思います。