飯島将棋盤のレビューを中止

飯島研究将棋盤は発展していけば有用なソフトに成長するのではないかと期待しています。このように独自の方向性を持ってソフトを作っていくのは手間のかかる作業ですが、最後までやり遂げてほしいと期待を持っています。

というような書き出しで飯島研究将棋盤のレビューを半分以上書き上げていたのですが、速度の遅さが気になったので数日間いろいろな環境でその原因を探ったり、その過程で見つかったバグらしきものについて状況をまとめたりしていました。

しかし、千駄ヶ谷日記4月18日(日)分を読んでそのような作業を中止しました。

当初から私は飯島研究将棋盤の独自のコンセプトを評価してきました。だからこそ、そのコンセプトがうまく実現されていない部分について、棋譜再現ソフトユーザの立場から書いたりもしたわけです。中には厳しい指摘と見えるものもあったかもしれませんし、私の表現に未熟なところもあったのでしょう。そのような部分について気をつけたいと思います。

「ある一定の環境で飯島研究将棋盤の表示が非常に遅くなる」というのは都合の悪い情報かもしれません。発売前にテストを行って状況を把握しているものと私は思っていましたが、そうではなかったようです。都合の悪い指摘も、商品として販売する以上は素直に受け止める必要があるのではないでしょうか。私がろくに調べもせずに記述したかのような印象を与える書き方はいかがなものかと思います。当方で可能な限り様々な環境で試し、どのような条件で極端に遅くなるのかについて私なりの結論を出しかけたところでしたが、特殊な状況の話ではありませんし、そもそも私にわかる程度のことですので、ここでまとめて文章にするのはやめておきます。

次に「棋譜保存」について手短に説明します。これは2003年10月9日に書いた文章で「棋譜保存:できない」とした部分を指すものと思います。ずいぶん細かいところですが、そこに記した通りこれは棋譜再現アプレット 徹底比較にある用語を引き写してきたものです。何をもって「違う」という表現となったのかわかりかねますが、そちらを参照されれば疑問は解消することと思います。

冒頭で書いたように私は飯島研究将棋盤の将来性に期待しています。しかしそれと同時に、ほとんど売れなかった飯島将棋盤の二の舞に終わるのではないかと懸念もしています。その心配が現実のものになってしまうとしたら非常に残念ですけれども、これ以上私にできることはありません。開発をがんばってほしいと思うのみです。