朝日オープン、深浦康市朝日が勝って最終局へ

本日行われた朝日オープン選手権第4局▲深浦康市朝日オープン選手権者 対△羽生善治名人の対局は、123手で先手の勝ちでした。棋譜・解説はasahi.com 将棋でご覧になれます。

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △3二金という出だしから、後手一手損角換わりとなりました。対する先手の対策は腰掛け銀から▲4五歩位取り。私は見た記憶がありませんが、手得を位に生かすのは自然な発想です。後手は雀刺しの攻めを見せましたが▲8六銀と防がれてみると今ひとつ。先手が角打ちを絡めて7筋からうまく手を作ってから、後手の玉頭に襲いかかって寄せ切りました。先手の快勝譜かと思ったのですが、何と106手目で△8七歩ではなく△7六桂 ▲9八玉 △9七銀 ▲同桂 △8八桂成 という作ったような手順があって先手玉が詰んでいたと柿木将棋様がおっしゃっています。このとん死筋を読めていれば「羽生マジック」だったのですけれども……。この両者が見落とす詰み筋はなかなかないですね。本譜の△8七歩はぎりぎり詰まない筋でしたが、こちらもほとんど詰みそうでした。

これで2勝2敗の五分。最終第5局は5月25日(火)に行われます。ここまでは4局とも先手が勝っているだけに、振り駒がどうなるかが注目されます。

今日は実況ページの解説が少なかったですが、何かあったのでしょうか。