名人戦第5局の終盤で後手勝ちの順

今週の囲碁将棋ジャーナルの将棋解説者は谷川浩司二冠でした。解説した将棋はもちろん昨日の名人戦第5局。終盤で後手にもチャンスがあったという話がありましたが、谷川二冠によると先手の127手目の▲6三成桂に△同金ではなく、△4三角と先手の飛にあてながら先手玉頭を狙う好手があったそうです。以下、▲6二飛成 △5二歩と王手で飛をかわすことができますが、次の▲5三成桂は詰めろにならないため先手は受けに回らなくてはいけません。こうすれば後手が良かったのではないかという話でした。

駒音掲示板でも森内俊之竜王に勝ちがあったという指摘が「もったいない。」さんからなされています。118手目△5九飛のかわりに△6七馬▲同歩△7七銀▲同桂△同歩成まで決めてしまっても、後手玉が詰まないということです。私がちょこっと検討した限りでは、これで後手勝っていた感じがします。

秒読みの中、完璧に指すのはこの2人でも難しいということのようです。