王位戦第1局、谷川浩司二冠が先勝

昨日から本日にかけて行われた王位戦七番勝負第1局▲羽生善治王座 対△谷川浩司二冠の対局は106手で後手の勝ちでした。棋譜などは第45期王位戦のページでご覧になれます。

封じ手は▲7七角。そこから先手は9筋で香を交換し2六に据えました。しかし、直後の△7一香が好手だったのでしょうか。そこから後手が駒得しながら着実に力をためていきます。先手は手数をかけて作った馬を切って強引に龍を作りますが、後手は蓄えた手駒で美濃囲いの端から一気に先手玉を攻略してしまいました。

谷川浩司二冠の先勝。最近の傾向を見ると番勝負での後手番での勝ちは大きな意味を持ってくるように思います。

話題となっている対局室のライブ中継は、土曜日ということもあって多くの人のアクセスがあったようです。そんな中で中継を担当したCHILDA@では新たに予備のサーバを用意して、さらに多くの人が観戦できる体制を整えました。機動的な対応で良かったと思います。

その担当者のチルダ日記には次のような記述も。このあたりが今後の課題と言えそうです。

盤面を撮したいのですが撮すためにはカメラの三脚を伸ばさなければならず伸ばすと観客のみなさんの邪魔になってしまいます。

もしも次回があるなら大盤を定点カメラでおさえれば合格点かもしれません。欲を言えばリモートコントロールできる三脚もほしいところです。