渡辺明竜王の「らしさ」

若手棋士の日記竜王戦総括が掲載されたのですが、私はむしろ同じ日に書かれた次の文章に目がいきました。

最近嫁さんとの遊びはもっぱらブロックスです。本来は4人でやるゲームなんですけども仕方が無いので2人で対戦しています。1月1日〜3日まで暇しているので相手してくれる方歓迎します。

これだけ見たらものすごく普通です。こういう文章だけで毎日が綴られている日記なんてそこら中にありますから。あの歴史的な竜王戦の余韻が残っている中で、その総括とこれが同じ日の日記で自然に同居してしまう。そのあたりに渡辺明竜王の人柄が出ていると思います。だからこそ竜王戦のような大きな将棋を指しているときも平常心でいられるのでしょうね。

渡辺竜王はよく華がないとかいう言い方をされることがありますが、むしろあれだけの将棋を指せるのに日常ではこんなに普通というところが魅力なのではないかと感じました。地に足がついているという表現がしっくりくるでしょうか。