武者野勝巳六段の主張

武者野勝巳六段が米長邦雄永世棋聖を告訴?の話の続き。問題の記事を立ち読みしてきました。本当に訴訟を起こすようですね。棋士棋士の裁判というのは前例はあるのでしょうか。

下のページにあるように、武者野勝巳六段が問題としたのはプレイステーション版のソフト「みんなの将棋」シリーズだそうです。

XBOX版はソフトの名称がほとんど同じですし、双方のソフトが類似しているのは確かなように見えます。だとすると、ソフトがどのような経緯で制作されたのかなどの事実関係が主要な争点になると思われます。きちんとした契約が結ばれていればはっきりした結論が出るのでしょうけど、契約書に不備があったりそもそも契約書がなかったりで当事者間の認識に食い違いが生じるというのがこの種の著作権侵害訴訟でありがちなパターンです。上のページではそのあたりは触れられていません。法廷で明らかにしますということなのでしょう。

マリオ武者野が訴える!?によると、武者野六段は新聞社を訪問して回ったそうで、忙しいですね。

一方、米長邦雄永世棋聖さわやか日記5月6日付で次のように述べています。

週刊誌に私の記事が載っているとのこと。
「どうして何年も経ってから訴えるのだろう。相手にも事情があるんだろうからね」

週刊現代の記事によれば、その答えは米長永世棋聖日本将棋連盟会長になりそうなのでその前に一矢報いたいということなんでしょうか。わかったようなわからないような理屈ですが、逆にいうと米長永世棋聖が会長になる可能性が高いということなんでしょうか。外から見ていると訳がわかりません。正直に言って、誰の得にもなっていないように感じます。

私としては裁判の行方よりもこの話がどういう経路で記事になったかの方が関心があります。水面下ではいろいろな話が出ているのでしょうね。