豪華メンバーで討論会

将棋界の未来  投稿者: 米長邦雄  投稿日: 5月10日(火)12時48分33秒

5月8日の夜は熱い会議だったようです。

森下、島両君の呼びかけによる討論会。
20名を超す棋士が集まりましたが、森内、羽生、佐藤のタイトルホルダーが来たそうです。
新聞社もバリバリの将棋担当が3名。
「将棋界の未来について語る」
どうも話の様子を聞くと、新聞社の人は実情を良く知っていて、20代の棋士から30代前半までの危機意識はほぼ一致しているようです。
新聞の再販制度についての質問をしたというから、やっぱり羽生君だけのことはある。
「その時は将棋欄は無くなることになります」
確かにその答えは正しいと思いますが、新聞社そのものの存在に影響するというのがより正確でしょう。

瀬川さんの問題も含めて熱い会議との報告。
これからの棋士の在り方、生き方について皆が真剣に考えている。
やっぱり普及第一主義の原点が大切ということになってきたようです。 将棋界は開かれた、明るい未来があると確信しました。

新聞の再販制度へ言及されたということが新しいですね。将棋界は新聞業界に完全に依存しているので、現在のままでは新聞業界が斜陽になったときに道連れとなります。新聞社が将棋欄を不採算部門と考えているのであれば、業績不振で収益性向上の必要に迫られたとき優先的に切り捨てられてしまうでしょう。

そういう危機感を覚えたとき、どうすればいいのか。私も考えていることはありますが、最近は忙しくてなかなか書く時間がとれません。