引退後に将棋指導

将棋連盟の淡路仁茂常務理事(9段)は「定年後に将棋教室を開きたい方からの相談が増えている。初心者向け指導などでノウハウを支援していきたい」と言う。さらに「小学生を中心とした低年齢者層への将棋ブームは根強いが、教室を持続させるには個々の工夫も要求される」と指摘する。

昨年5月、JR明石駅前に将棋センターを開設した元近畿ダンロップ常務の増田栄治さん(62)は「採算の分岐点を厳しく計算するなどの姿勢が必要」と語る。増田さんは賃貸料が比較的安価な商業ビルにテナント入居、用具は20歳代から趣味で収集してきたツゲ駒や本カヤ盤を利用することで初期投資を約200万円に抑えた。

営業は客の集まりやすい金・土・日曜日の週3日間に限定して光熱費なども抑え「月間200人の利用で収支トントンと計算した」と言う。専門誌に効果的に広告を打ち、地元の愛好者にも利用を積極的に呼び掛けている。増田さんは住友ゴム工業で販売を担当してきた営業のプロ。第2の人生を将棋に浸るにはそれなりの経営手腕も必要になりそうだ。

普通の仕事を引退した後に、将棋指導で第2の人生を過ごす人が増えているのだそうです。趣味として教えるのか本格的に経営するのかで話はだいぶ変わってきますが、いずれにしてもそのように将棋に関わる人が増えるのは喜ばしいですね。

教えたいけれども具体的にどうしていいかわからないという人のために、指導のやり方を確立することが今後求められるようになると思います。