昨年度の先手勝率が5割5分超え

2ちゃんねるの情報で私は未確認ですが、たぶん正しいんでしょう。元のスレッドは振り駒で勝負が決まる?先手番勝率55.4%です。昨年までの詳細な数字は下記のページにまとめられています。

先手勝率の推移については私はかなり関心があり、今年5月に先手の実質的勝率はどの程度かで調べてみたことがあります。結論は出ていませんが、次のようなことを推測しています。

  • トッププロ同士の対局であるかどうかが、先手勝率に影響を与えることはなさそう。
  • 大勝負では先手勝率が上がるような気がする(さらなる検証が必要)。
  • 早指しでは先手勝率が下がるように見える。

全対局の先後データがあれば、さらに次のようなことを知りたいと思っています。

  • 持ち時間が長いほど先手勝率が上がると言えるかどうか。
  • 事前に先後のわかる対局(番勝負の一部および順位戦)では、先手勝率が変わることがあるかどうか。
  • 棋士の実力と先手勝率との間に関連性があるかどうか。
  • 時代によって先手勝率が上がってきていたり下がってきていたりしているかどうか。

実際に調べようと思う方がいるかもしれませんので、一点だけ注意を書いておきます。先手勝率を調べる際には、千日手持将棋による指し直しの影響をどう考えるかが問題となってきます。例えば、順位戦のデータでは指し始めたときの手番が記録されていますが、指し直しがあった場合これを逆にする必要が出てきます。また、持ち時間や事前に先後がわかっているかどうかを考えるときは、指し直し局を入れるとデータが不正確になります。千日手は全体で1%以上起こっていることを考えると、これは無視できない要素と思われます。個人的には、千日手持将棋局はデータから除くのが最も確実かなと思っています。