将棋倶楽部24の最新事情

昨日発売になった近代将棋12月号の「インターネット将棋の最新事情2」がなかなか面白かったです。今回は将棋倶楽部24近将道場総合対局サイト TAISENについて書かれています。

この中でもやはり気になるのは将棋倶楽部24のことです。記事の本筋とは離れるのですが次の部分に注目しました。

このサイトは立ち上げた時点や、システム増強の際などは助っ人がいたが現在は久米さんが1人で会員管理、エージの書き換えなど全業務を行っている。

収益は広告収入がほとんどで、現状は企業としては厳しいラインだそうだ。ここ3、4年は数年、広告元の企業が、宣伝費を制限している景気が続いていたが、最近ようやく、流れが上向きになってきた感があり、「これからが楽しみです」と久米さんは語っていた。

「企業としては厳しい」というのは、裏を返せば、個人でやっていくことはできるということだと思います。しかし、有限会社将棋倶楽部24としては利益を出し続けなければなりませんし、システムを更新するための投資費用も確保しなければならない。そういったことを考えるとさらに事業規模を拡大しなければならないということなのでしょう。24BBネットがうまくいかなかったのは痛かったと思います。

将棋倶楽部24はもはや将棋界に欠かせない存在になっていますが、運営は久米宏氏一人の手に委ねられていて強い経営基盤があるとは言えません。もし24がなくなってしまったら、対局できなくなった人たちがどこへ流れるのかちょっと想像できません。まあ、今のところそんなことはないと思いますけども、広告収入だけだと心細いので、もう少し何か他のものができるといいなと思います。