竜王戦第2局、終局後の生放送に勝者と敗者が登場

昨日から本日にかけて行われた竜王戦第2局▲渡辺明竜王 対△木村一基七段の対局は、71手で先手の勝ち。棋譜・解説などは上記リンク先でご覧になれます。

この対局は午後3時16分という早い終局でした。横歩取りは一つ間違うとこういうことになるのが怖いですね。

午後4時からはNHKBS2で中継がある予定だったのですが、すでに終局して感想戦も終わっていたため、棋譜を振り返りながら解説という形になりました。最初に勝者の渡辺明竜王が登場して率直な解説。前回の竜王戦でもこういうことがあったなと思い出しながら見ていました*1。そして、放送開始から1時間が過ぎたあたりで番組はこれで終わりかと感じていたのですが、続いたので予定通り2時間放送するのかと思い(実際は1時間半の放送)、どうやって時間をつなぐのだろうと見ていると、木村一基七段が登場して驚きました。

「本当は負けた人はあんまり出ないんですけどね(会場笑、アナ「いやいや」)。遠くから熱戦を期待して来ていただいた方もいらっしゃって、放送も、熱戦を期待してご覧になっている方もいらっしゃって、まあ、そういう方々の期待を裏切ってしまったので、あの、謝りに(笑)まいりました。(アナ「いやいやいやいや、そんなことないですけども(笑)」)」

こういうことを話してインタビューに答えた後、いつもの調子で感想を話していました。負けた直後とあって、聞き役の屋敷伸之九段もやりにくそうな様子でしたが、木村七段は自嘲気味ながらも予想以上に率直に話していた印象でした。そこまでしなくてもと私は感じましたけれども、木村七段らしいファンを大切にする姿勢だったと思います。