植村真理三段・林まゆみ二段 女流棋士会脱会

しかし残念ながら、実際には女流棋士会の活動に非協力的な女流棋士女流棋士総会・親睦会に欠席、女流棋士会からの呼びかけに対しても返答なし、等)がおり、数年前から問題になっておりました。

昨年6月の女流棋士総会において「今後もその意識が改善されない場合はなにかしらの罰則をあたえる」ことが決定し、以来役員会として文書等で 本人の意思確認を行い、その取り扱いについて討議してまいりましたが、このたび、植村真理女流三段と林まゆみ女流二段を女流棋士会から脱会扱いとすることに決定いたしました。

ということで、植村真理女流三段と林まゆみ女流二段が女流棋士会を脱会となったそうです。記述がわかりにくいのですが、2月16日に植村女流三段の対局が組まれているのを見ると、女流棋士会日本将棋連盟とは別の組織であり女流棋士会を脱会しても女流棋士の身分は保たれるようですね。女流棋士会の組織としての位置づけがわかりません。プロ野球選手会みたいなものなのでしょうか。

上で引用した文面を読む限りでは今回の措置は自主的な退会というよりも、活動に非協力的だったことを理由とする処分のようですね。2人とも最近の成績は芳しくありませんでしたが、対局はきちんと行っており、それ以外の活動の部分が問題とされたのでしょう。それぞれの言い分はあると思いますが、こういう形で決着した後にそれが表に出ることはないんでしょう。

脱会は1月5日付ということで、1ヶ月以上経過してからの処分公表となりました。女流棋士会公式ホームページのプロフィールから今回脱会となった2名の紹介ページが削除されていたのが気になってはいたのですが、そのような事情があったのですね。この時間差の理由は気になるところです。

女流棋士日本将棋連盟の会員ではなく、上位の数名を除いて対局だけでは生活できない程度のお金しかもらっていません。それだけに女流棋士が結束して活動していく意義は大きいのですが、そういう状況では将棋だけに力を入れないという選択があっても仕方ないのかなという気はします。今後は残ったメンバーでさらに活動を強化していくよりないのでしょう。

Cablog Annex - 女流棋士会から脱会者2名にこの件についての反応のまとめがあります。