「読み」に関わる前頭前野

将棋やチェスで必須の「先読み」をするときの脳の細胞レベルの活動を、東北大の虫明元(むしあけ・はじめ)教授(生理学)のグループがサルの実験で突き止めた。大脳の前頭前野にある複数の細胞が一手ごとに対応しており、課題を見た瞬間に同時に活性化することで先読みをしているらしい。前頭前野は思考に深くかかわることで知られるが、課題解決の際の活動を細胞レベルで明らかにしたのは初めて。人工知能の開発にも役立ちそうだという。 成果は18日発行の米医学誌「ニューロン」に掲載された。

将棋で手を読むときに頭を使っているという実感はありますが、こうしてその中のことがだんだん解明されていくと面白いですね。