日経一面に渡辺明竜王のコメント

日本経済新聞4月20日付朝刊の1面の連載記事「ネットと文明」で渡辺明竜王のコメントが掲載されました。

知らないことをインターネットで調べて鵜呑みにしてしまう「コピペ思考」、視覚に頼りがちな現代社会という文脈で次のような話が出てきます。

7六歩、3四歩――。将棋盤に向かい一手一手、駒を動かす。ネット世代の旗手である竜王渡辺明(22)は「手で記憶する」。

三日に一度は公式戦の棋譜をネットで調べるが、これぞという対局は将棋盤で再現する。「見ただけの記憶はいざという時に出てこない」ためだ。電気通信大助教伊藤毅志(42)は「駒を動かす動作により記憶が強固になる」と語る。

漢字にしても英単語にしても手を動かす方が頭に残りやすいというのは普通の話ですが、そこで将棋を持ってくるという執筆者の判断には、やはり記憶といえばプロ棋士というイメージが強いことがあるのだと思います。ディスプレイ上でマウスを使って動かすとどうなんでしょうね。