将棋世界6月号

ざっと読んだ。

やはり今月の目玉は島朗八段の名人戦観戦記。なんと七番勝負全局の観戦記を書くらしい。将棋世界にしては思い切った企画ですねえ。

その内容はというと、『純粋なるもの』(ISBN:4101393214,ISBN:4309263003)を思い起こさせる文体で、「羽生は思った」というように主語が羽生・森内になっているのが独特。普通の観戦記は書かないという意気込みが伝わってきて、読んでいる側も気合いが入る。ただ、このやり方は普通の観戦記者が書くとただのフィクションになってしまうので、やはり三者の関係があってこそですね。