羽生-森内の竜王戦第1局一日目

竜王戦七番勝負第1局▲羽生善治四冠対△森内俊之九段の対局、一日目は55手まで進みました。棋譜竜王戦倶楽部でご覧になれます。

注目の戦形は、後手四間飛車に先手は▲4五歩早仕掛けの急戦。後手は△2四同歩と応じて定跡通りに進みました。それにしてもここまで進むとは予想外ですね。すでにどちらかが良くなっていてもおかしくない局面です。

竜王戦で▲4五歩早仕掛けといえば3年前の▲羽生△藤井戦が思い出されますが、今日衛星放送に登場した藤井猛九段はそのときの一日目の夜に今回の封じ手の局面を読んでいたと語っていました。そのときはこの展開なら振り飛車が指せると思ったそうですけれども、今日改めて考えてみるとむしろ居飛車に手が多いということで、今さらながら将棋というのは難しいですね。二人の対局者にとっても研究の範囲内と思われますが、一気にここまで指したことがどちらに吉と出るのでしょうか。

純粋な定跡局面として見てもこの局面の優劣は重要ですね。明日が楽しみです。