NHK杯戦、中原誠永世十段が勝利

NHK杯テレビ将棋トーナメント中原誠永世十段 対△鈴木大介八段 の対局を観戦しました。

後手の鈴木八段はいつものゴキゲン中飛車。対して先手は▲7八金からじっくりと駒組みします。後手は5筋・3筋に位を取って飛車を3四に構え軽くさばく態勢を取ったのに対し、先手の▲5六歩が大胆な手で、先手が飛銀交換に成功しました。しかし、後手も代償に桂をさばいていい勝負です。ところが、先手が端に手をつけてから飛を成り込んだ後の△5二金左が悪手。▲4一飛の二枚飛車が受からなくなってしまいました。そこからは先手がきっちりと寄せきって快勝となりました。

今日の対局は解説が大内延介九段から青野照市九段に差し替えになったのですが、差し替えが対局に間に合っていたのかどうかが気になっていました。青野九段が対局のビデオを見ながら解説していたのかとも思いましたが、対局は12時前まで続き感想戦がなかったので、結局どちらかはよくわかりませんでした。

いずれにしても急遽解説を任された青野九段はご苦労様でした。

追記:この将棋について圏外からのひとことで触れられています。このサイトの最近の記事の中では、「 「Google八分の刑」という難問」が有名でしょうか。