たほいや倶楽部ころんぼこん、解答募集中

たほいや倶楽部ころんぼこんが解答募集中です。今週末までだそうなのでお早めに。

<選択肢を見る前に書いた文章>

「ころんぼこん」。難しい出題ですね。「ん」が二つもあるため語の切れ目がかなり限定されています。とりあえず、次のようなものを考えてみました。

地名もしくは人名の「コロンボ」を使うのが最初に思いついたパターンです。しかしこれはそのまま感が強いので、出題はしにくいのではないかと予想します。

  • 【狐論母困】 狐、母の困るを論ず。故事成語。急を要する事態を目の前にして、ただ策を議論しているだけで何も実行しない状況。

全て漢字で書くとすると、「こ-ろん-ぼ-こん」と四字熟語にならざるを得ません。しかも、「ろん」と読む漢字はほぼ「論」だけと言ってよさそうです。うまく漢字を組み合わせればそれなりのものができそうですが、なかなか難しいと思います。

それ以外にありそうなのは「コロン-ぼこん」(後半は何かの漢字)ですが、ちょっとうまいあて方が思いつきませんでした。このパターンで説得力のある選択肢があったら、優先的に選びたいと思います。

</選択肢を見る前に書いた文章>

<11月17日の解答募集開始時に書いた文章>

ということで、選択肢を見てみると四字熟語はゼロですね。そして「コロンボ婚」型が4つも……。ああ書いたもののこれだけあると迷います。ひとまずそれ以外のものを考えながら、脳内ネガティブキャンペーンを展開してみます*1

1. は、それっぽさを感じます。「CTC」が何のことだかわからなかったり、第一文ではお茶の生産過程の話とはわからなかったり、発酵させるの主語がはっきりしなかったりするあたり、マイナー系用語集の粗雑さがひしひしと伝わってきます。とりあえず保留で次。

2. は、レストランガイド風ですね。一度食べに行ってみたくなる文章です。しかし、お店の名前に「ころんぼこん」は七転八倒な雰囲気で縁起が悪そうな気がします。定休日があるのに営業時間を書いていないのも不自然な気がします。ところで、銀座線・南北線は都営ではなく営団地下鉄ですが……もとからの誤植という可能性もあるし、誘いの罠でしょうか。うーん難しいです。

5. は、短めの文章で判断が難しいですね。観葉植物が3m以上にまで成長すると室内で育てられなくて困るんじゃないかと思いますが、だからこそ知られていないという可能性もあるわけでよくわかりません。「○○科の」という言葉が入っていないのでそれらしくないということにしておきます。読みがカタカナではなくひらがななのも不自然な感じがしますし。だけどそれも出典次第なんだよなあ。

次にコロンボがらみの4つを考えます。

3. は捨てます。語釈がどうであろうと私の感覚とかみ合った時点で間違いと断言します(笑)。

4. はいかにも広辞苑に載っていそうな文体ですね。とりあえず、不自然さは感じません。

6. も文体としては文句をつけるところがありません。気になるのは出典が何なのかですね。さすがに国語辞典には載らない言葉だと思います。ミステリー事典のようなものがあるのでしょうか。刑事コロンボからの連想ということで、こういう言葉があってもおかしくはないかなと思います。

7. は落ち着いて読んでみると少し不自然さを感じました。「サファイアの色を表すのに用いられる。」という部分で、サファイア一般の色なのか、特定のサファイアの色なのかがはっきりしていないのは語釈としてはやや不適当に思われます。でも、宝石事典とかいうものがあれば粗雑な文章でもおかしくないし、わからないですね。

結局、どれもそれらしさがあってよくわかりませんでした。ちょっと別の角度から考えてみます。

出題者心理というものも考える必要があるでしょう。今回の出題は嘘解答が同時に3つ募集されたうちの1つで、そのうち1つが出典広辞苑明記。「ころんぼこん」を含む2つが出典を伏せての出題です。しかし出典を伏せたうち「くろなくしー」はすでに正解発表が終わっており、実は出典が広辞苑であったことが明らかにされました。ということは、「ころんぼこん」の出典は広辞苑ではなく、まして新明解でもなく、もっと誰も知らないような用語集であろうと推理できます。そして、そのことを逆手にとってやや不自然さを伴う文章を選ぶであろうと推理します。

さらに、出題に適した単語としていわかには語釈を思いつかないものを選ぶことでしょう。コロンボがらみが4つもあることからもわかる通り、「コロンボ○」という言葉は誰もが第一に思いつきます。その感覚の裏をかこうとするのが出題者心理というものではないでしょうか。よって、3.4.6.7.は全て違うと考えられます。

このような大胆な推理の結果、1. が最もそれらしいという結論に至りました。

改めて1. を読み直すと、全体的にぎこちなさが目に付きます。私はこれこそが正解の印だと断言します。このぎこちなさは意識して書けるものではないと思います。これが演出だとしたら参りましたと言わざるを得ません。

とはいえ、自信はないので日をおいて見直すことにします。

</11月17日の解答募集開始時に書いた文章>

ということで、やっと時間が取れました。いろいろ考えると1. 「CTC製法」というのはペットボトルの側面の説明にあった気がしてきました。気がしているだけな気もしてきました(どっち)。

で、18日になって出題者のDocSeriさんによるたほいや倶楽部の出題と嘘の傾向が掲載されました。保存版ですね。ここまで書いた以上読まないわけにはいかないでしょう。

……読みました。よく考えると、嘘解答作成者が誰なのか一部しかわからないのであまり判断ができないですね。1. で行くことにします。