左右反転

△3三桂までの左右反転局面


将棋世界4月号が発売になりました。今月から新連載の「盤上のトリビア」が面白いです。特に、役に立つ話になっているあたりが。トリビアじゃありません。

どういう話題かというと、局面を左右反転させると形勢判断がうまくできなくなるという話。次の局面を持ってきたのがうまかったですね。*1

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
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v香v桂 ・ ・ ・v金 ・ ・v香
・ ・ ・v飛 ・ ・v銀v玉 ・
v歩v歩v角 ・ ・v金v桂v歩v歩
・ ・v歩v銀v歩v歩v歩 ・ ・
・ 歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・
歩 ・ ・ 歩 銀 金 角 歩 歩
・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 銀 香
香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 桂 玉
                                                        • +
先手の持駒:なし △3三桂 まで

この局面を見ると先手優勢と言いたくなります。そんなことはないという方もいると思いますが、鈴木大介八段までが「先手作戦勝ちに見えます」と話したことを考えれば、先手を持ちたくなるのが自然といって差し支えないでしょう。

この話が面白かった要因は、話題の選択もさることながら筆者の脳内で完結せずに様々な人のコメントを取ってきたことにあります。それを守る限り、次回以降も期待できそうです。

ところで、棋譜を左右反転させるスクリプトがあったら面白いでしょうか。作ること自体は簡単だと思いますが。

*1:ここから具体的にどのような手順があるのかは、『島ノート 振り飛車編』、『最強居飛車穴熊マニュアル』、『四間飛車道場〈第12巻〉続・居飛穴』などに書かれています。