朝日オープン第1局、羽生善治名人が先勝

一昨日に行われた朝日オープン選手権五番勝負第1局▲羽生善治名人 対△深浦康市朝日オープン選手権者の対局は、125手で先手の勝ちでした。棋譜・解説はasahi.com 将棋でご覧になれます。

若手棋士の日記4月6日分で渡辺明五段が予想したとおり、横歩取り8五飛戦法に進展。後手が早めに△7四歩を突く激しい将棋となりました。33手目▲8八歩に対し△7三桂と跳ねたのが新手らしく、これまでは△7六飛、△7五歩や△7三角などが指されていたようです。この桂跳ねは先手の▲5五角で狙われるのですが、そこで△9五角と王手で防ぐのが後手の構想。以下飛車交換して桂を使ったところで、▲6六歩と玉頭の歩を突くのが好手だったようです。その後飛の打ち込みから一気に後手玉が薄くなり、形勢に差が付きました。

これで羽生名人が先勝となりました。この対局では深浦朝日の良いところが出なかった感じです。次の先手番でどんな将棋を指すのか注目されるところです。

今回の中継では森下卓九段の大盤解説の模様を映した動画が公開されました。およそ1分しかない上にカメラワークも悪いので、まだまだ試行中という雰囲気です。