名人戦、森内俊之竜王が2連勝

昨日から本日にかけて行われた名人戦第2局▲森内俊之竜王 対△羽生善治名人の対局は、91手で先手の勝ちでした。

封じ手から▲6九玉 △7六桂と進んだところでの▲7四歩が先の先まで読んだ好手でした。羽生名人はおそらく▲4八金の手順を読んでいてその先に新対策を用意していたのでしょうけれども、森内竜王が先に手を変えて後手の意表を突きました。対して後手は4時間近くの大長考に沈んだものの、すでに遅かったような印象です。

最後のところで将棋タウンで指摘されていた▲7二銀不成の詰み筋で終局したら鮮やかだったのですが、そうはなりませんでした。この詰み筋は後手にあと歩が1枚でもあれば詰まないと言うぎりぎりの手順だったので、森内竜王は夕食休憩の間にきちんと読み切ろうとしていたのでしょうか。

第1局に続いて羽生名人は悪い負け方をしてしまいました。

うかつには言えませんが、何か、どこかおかしいなぁ。

というのは今日の封じ手開封前の米長邦雄永世棋聖の言葉ですが、たしかにおかしいですね。4月30日と5月7日の朝日オープンの将棋で持ち直すことができるかが当面の注目点です。