棋士総会

昨日、日本将棋連盟棋士総会が開催されました。棋士総会はその不透明さが批判の対象となっています。それを受けて、今年から冒頭部分の撮影が許可されたそうです。刑事裁判でよく見るような形ですね。

傍聴までいかなくとも、最低限何が決定されたのかくらいは一覧を公表してほしいなと思います。

本日は将棋連盟の、年一度の総会。記者会の要望が通って、冒頭部分の撮影が初めてOKになった。半歩前進。ただし次回以降も継続されるかは別、だそうだ。記者会としては傍聴を目指して粘り強く働きかけるしかない。

今日は年に1度の棋士総会でした。今年は選挙もなく、円滑な進行で5時過ぎに終了しました。今年は初めて写真撮影が許可され開始時には多くの報道陣が詰め掛けました。しかし、会議の公開にはまだまだ時間がかかりそうです。

午後1時より総会。 今年の総会は、会議の冒頭に記者の取材があり。 将棋担当の記者のかたや、テレビカメラの取材も。

さまざまな議題について、報告されたり、質問されたり熱心な討議がおこなわれた。

この件は昨年も問題にされました。よみくま氏は2003年5月9日付の日記で次のように書いています。

東京将棋記者会の定例会議で午後から将棋会館へ。今月23日に行われる将棋連盟定時総会への傍聴を求める要望を理事会に出していたが、理事会から「(連盟は加盟各社の契約金によって運営されているが)株主総会とは性質が異なる。時期尚早のためお断りしたい」と文書で正式に回答があった。

中原専務理事が会見し「契約金交渉などの過程が議論になる。記者の皆さんにこちらの読み筋を事前に教えるわけには行きません」とパパスマイルで答えた。一般に社団法人で総会を公開しているという話を聞いたことがないのでやむを得ないのかも知れない。

たとえば棋戦の予選方式の変更一つを取っても、棋士にとってはお金が絡む問題なので、きれいな話にはならない。あまり上品な議論はないらしいので、公開されても返ってファンを失望させるだけという話もある。

記者会OBによると、20年前から「時期尚早」という回答が続いているという。棋士と記者は0.5文字しか違わないのに日本語の理解がだいぶ違うらしい。20年後もきっと「時期尚早」と答えるのだろう。ある記者は「この話はいつも千日手だね」と笑わせた。

ただ、いわゆる「頭録り」という、実質審議に入る前の冒頭のみの撮影の要望については、滝常務が「それは聞いてませんでした」と答え、来週の理事会で検討するという。

将棋連盟としてどういう決定をするかはともかく、もう少しスポンサーの話をよく聞いていただきたいものである。刑事裁判でも認められていることなので「頭録り」さえ出来ないのであれば問題だと思うが、さてどうなるか。

スポンサーはもう少し大事にした方がいいのではないかという気がします。

そんなわけで、何が話し合われたのか具体的なことはさっぱりわからないのですが、米長邦雄永世棋聖さわやか日記5月27日付によると、次のようなことがあったそうです。*1

失礼な 投稿者:米長邦雄  投稿日: 5月27日(木)12時37分7秒

数ある質問に対して、中原、米長二人が激怒したものもある。

「会長、専務の二人は(私のように)会社のトップクラスの人ともおつき合いをしたらどうか」

中原「私は新聞社の社長ともお会いしているし、それなりのおつき合いはしています」

米長「文化庁予算が獲れたのは一体誰のおかげだ!私は大臣、社長、各県知事のような人達ともおつき合いをしている」

二人が同時にカッとなったのは、自分が当事者でありながら面白くおかしかった。

ただ、実際は上品に静かにはお答えしました。 発言者の真意が分らない。