棋譜 for Palm.netというPalm上で棋譜再生ができるソフトをシェアウェアとして開発した方の手記です。昨日の「将棋界」で働くということに関連して考えると、最低でもこれくらいのことはやらないと商売にならないのだろうなと思います。

一般に商売を軌道に乗せようと思えば、不断の努力が必要になるでしょうし、努力したからといって結果が付いてくるとは限りません。むしろうまくいかないことの方が多いでしょう。ビジネスという点に関して言えば、将棋界はますます厳しい状況に追い込まれてきているように思われます。例えば将棋パイナップルでは、この4月に次のような書き込みがありました。

56: 名前:mtmt 投稿日:2004/04/01(木) 02:22

東京の連盟道場、4月から平日は19時までの営業となるようですね。

57: 名前:新井田 投稿日:2004/04/01(木) 09:24

>>56 この業界では大きな事件でしょうね。

一昨日、札幌で将棋道場を開く予定という方と話しました。年に一人はこういう人がいますが「市場調査」の甘さに驚きます。場所代と人件費以外はかからず初期投資は数十万円ですむのでおいしい商売に見えるんでしょうね。

ここで言われているように、将棋が好きだからというだけの理由で「将棋界」で働こうと志すならば、たいていは失敗に終わるでしょう。逆に将棋界にいきなり飛び込んで成功できるだけの能力があるならば、他の業界でもうまく行くだろうと思います。

日本将棋連盟に入ってくるお金の多くは新聞社から入ってきます。そして、将棋界に流通するお金はそれがかなりの割合を占めています。この部分が変わらなければ、今後も先細りの状況が続くでしょう。米長邦雄永世棋聖などはこれに加えて政府からも資金を得ようと努力していますが、これもどうなるかわかりません。

ビジネスをやろうと思うと、このような金銭の流れが今後どう推移するかを読むことが重要になってくるのでしょうね。