日本将棋連盟が有料サイト開設へ?

米長邦雄ホームページ将棋の話によると、日本将棋連盟が有料サイトを開設する方向で検討を進めているようです。ただ、この文章を読んでも何をするのか、そして現状でどこまで進んでいるのかわかりません。観測気球なのかなと思います。

それを前提に、気になったのが次の部分。

儲けは二の次で「サイトが維持出来ることを念頭に置いた」料金設定であれば多くの人々に支持されるものと思います。逆に多くの人々に支持されたサイトで、収支トントンのものが望ましい。

日本将棋連盟公益法人であり、公の利益に奉仕するために設立された団体です。したがって、どんどん儲けるとは建前上言えません。それを理解した上であえて私は、儲けて下さいと言いたいのです。

公の利益に奉仕するといえば、お役所はその典型です。しかし、公共事業などに見られる非効率性は現在ではよく知られたものとなりました。収支均衡という考え方からは、将棋界に存在する高コスト体質を温存することになってしまうのではないかと懸念します。

商売をするには、収入すなわち需要の正確な予測が不可欠です。そのためには利用者のニーズをよく聞いて、現に求められているものを提供する。これが一番の近道と言えましょう。収支のバランスを取るという考え方では、まずコストを計算してそれを利用者数でわり算したものを一人あたりの料金とするやり方になりがちです。これでは全くの逆です。

「多くの人々に支持されたサイト」であれば、私はどんどん儲けてもらって構いません。逆に、コスト計算からサービスを組み立てようとするならば、支持されるのは難しいでしょう。何を求められているのかをしっかりと把握することが第一です。

ところで、アルゼ社と競った日本将棋連盟関連の会社ってどこなんでしょうか。