順位戦の時間

せんすさんが「どうでもいいこと、その1」で書かれているのは、どうでもよくはないと思います。将棋の対局をインターネットを通じてリアルタイムで楽しむという形態は、将来的には新聞観戦記をしのぐほど大きな位置づけを占めるようになることも考えられます。とすると、「結局、視聴者本位の意見でしかないのかもしれませんが」というのはむしろ逆で、本当は「視聴者本位」の発想で物事を進めていくべきなのではないでしょうか。

ただ、順位戦が「視聴者本位」であるべきかどうかはまた別の問題という考え方もできます。近将カップのように早指しの棋戦を新たに作って、ファンを呼び込むかわりに順位戦は「伝統的」なスタイルを維持するというのも一つの選択肢かもしれません。

サイズの小さい文字情報だけで観戦可能な将棋という娯楽は、現在のインターネット中継と親和性が高いと思います。それほど熱心でないファンでも身近に感じられるよう、壁はできるだけ低くしてほしいものです。