高橋和女流二段引退の感想集

高橋和女流二段が引退を書いたあとも、様々な方が感想を書いています。それだけ衝撃が大きかったということでしょう。ここでは、棋士女流棋士のものに限ってまとめてみました。おおよそ、書かれた順に並んでいます。

やまとちゃんへの Q&A(http://hpcgi1.nifty.com/yamatochan/TSbbsG.cgi、サイトリニューアルに伴って?現在は削除されていますがgoogleキャッシュで1ページだけ見られます。)では、高橋女流二段は答えにくそうな質問にまで律儀に回答を書き込んでいました。例えば、振り飛車から見て困るのは何か?という質問に「私が一番困るなと思うのは穴熊と米長玉です。なんせ堅いですから。」と答えたり、対局中に何を考えているか?と聞かれて「やっぱり「勝ちたいな…」ですかね。でもそれは対局前のことで、対局中はなるべく盤面に集中しようと思っています。」などと答えたりしている姿勢は、多様なファンに正面から向き合おうとしているように見えました。

そういうことがあるので、私は「普及のための引退」というのも本心なのだろうと思っています。本音を言えば、飯田弘之六段のように現役のまま休場するような選択肢はなかったものかとも思いますが、それもまた人生の決断。こうなった以上は現役のままではできないような何かを見せてくれるものと期待しています。

前回の記事を書いた際に紹介するかどうか迷った末に、触れるのをやめた記事が一つあります。

この記事は見出しで「真相」という言葉を使いながら、本文では「推測」だけで終わっています。ここでコメントを使われた大矢順正氏は自信の日記の中で次のような書き方をしており、表現は似ている部分があるもののニュアンスはだいぶ異なる印象がぬぐえません。

本人は「数年前からタイトルを狙う気持ちが薄らいだ。子供たちへの将棋普及に努めたい」とコメントしていたが、将棋普及に女流棋士の肩書きはプラスになってもマイナスにはならないはず。何も急いで引退しなくともと思う。残念!

先ほどの「やまとちゃんへの Q&A」で、昨年の12月に2004年を通した感想を求められた高橋女流二段は次のように答えていました。この時点で引退の決意がどの程度固まっていたのかは不明ですが、こうなってから読み返すと、またいろいろな意味が見えてくるような気がしてしまいます。

おそらく私の将棋人生で一番プロであることに幸せを感じた一年だったように思います。出会い、別れ、いろいろありましたが2004年は忘れられない年になりそうです。