将棋ソフト「激指」、ベスト8進出はならず

昨日将棋ソフト「激指」が、アマ竜王戦全国大会でベスト16に進出でお伝えしたとおり、ベスト16まで進出した激指でしたが、本日行われた本選トーナメント2回戦で田中幸道氏に敗れてベスト8進出はなりませんでした。

その後エキシビションマッチとして篠田正人氏・加藤幸男氏との対局が行われ、結果は1勝1敗でした。以上6局の棋譜は上記のコンピュータ将棋協会のページにCSA形式で掲載されています。コンピュータに勝てないとアマ棋戦で優勝できないような状況になってくると、人によってはコンピュータに勝ちやすい棋風に改造した方が確率が上がるかもしれませんね。

関連して米長邦雄永世棋聖は次のように述べています。

ごく近いうちに、アマチュアだけでなくコンピュータソフトもプロ入りの道を開くかどうかが検討されるかも。ところで、このソフトは参加者名として人間扱いになるんでしょうか。プロのトップがコンピュータに抜かれる日はいつか。

独立行政法人科学技術動向研究センターの技術予測調査によると、あと10年ほどで名人を破るソフトができるだろうということになっています。とすると、2010年くらいからは本格的にプロ対コンピュータの対決が見られるようになるといいですね。そのためには、そろそろ検討を始めた方が良いのではないかと思います。

とりあえず、来年からはソフトが決勝戦に残ればプロ棋戦への出場権を与えられるようにならないでしょうか。(まあ来年もソフトが出場できるかもわからないわけですが。)

追記:アマ竜王戦傍観 | コンピューター将棋作家ぶろぐによると、今度のコンピュータ将棋ソフトのアマ竜王戦への出場は再来年になる予定。その際は、プロ棋戦への道が開かれるように読売新聞側から働きかけるとのことです。