将棋世界8月号

一昨日発売された将棋世界8月号を購入してきました。米長邦雄永世棋聖日本将棋連盟会長に就任して初めての発行ということで、宣言通り力が入っているのが見て取れます。

瀬川氏関連

表紙は、リンク先にあるとおり*1米長邦雄永世棋聖瀬川晶司氏の笑顔のツーショット。「61年ぶりのプロ編入試験、実施へ」と大きく書かれています。名人戦よりも大きな扱いですね。

瀬川氏の話題を扱った主な記事は、野月浩貴七段による朝日オープンプロアマ戦1回戦のレポートと、角氏による「プロ棋士への挑戦―プロジェクトS―」。前者は一人の日本将棋連盟会員として内部から見た一連の状況を、順を追って記しています。後者ではアマ・プロの人々の様々な声が書かれているのが目に付きます。特に、現在のタイトル保持者4名のコメントが出ているのが大きいですね。

この2つの記事以外にも、多くのページで瀬川氏について触れられた文章がありました。

タイトル戦

名人戦関連では青野照市九段と島朗八段との対談。そして、棋聖戦関連では佐藤・羽生の「棋聖戦直前20日間日記」なるものが掲載されました。大したことが書いてあるわけではないのですが、対局者の動静を記すというのは目新しい試みだと思います。さらに両者のインタビューもあって盛りだくさんな印象です。

そのほかの(ネタ的)見どころ

  • 52頁:「フロントティーからならハーフ10打は違うはず。」(そんなに変わるものでしょうか。)
  • 54頁:「若い人は強い。」(と羽生先生がおっしゃっています。)
  • 78頁:「大平の脇息に置いてあるのがZONEタオルか?」(「こんな事なら広げて置いておくのだったと後悔しました。」とのこと。)
  • 119頁:「僕だって当時は口には出さなかったもの(笑)。」(貴重な証言です(笑)。)
  • 238頁:「作者の頭が悪かった」(どんなときもネタを忘れない佐藤康光棋聖。)
  • 258頁:「『感想戦後の感想』が正しいタイトルです。」(タイトルを間違えるのは珍しいですね。)

全部は紹介できませんが、他のページも(普通の意味で)面白いところが多かったように感じました。