竜王戦倶楽部終了へ、昨期の中継ログ・観戦記を一般公開

竜王戦のウェブ中継を担当してきた竜王戦倶楽部のトップページで、本日次のように掲示されました。

竜王戦倶樂部は、18期で終了することになりました。
今まで応援いただきありがとうございます。
17期の竜王戦倶樂部を公開します。

この件について、日本将棋連盟および読売新聞からは現在のところアナウンスはなく、それぞれのページから竜王戦倶楽部へのリンクは張られたままになっています。かわりにどのような形で中継が行われるのか、および既存の会員の扱いがどうなるのかは不明です。

そして、上記文章で竜王戦倶楽部会員サイトにリンクが張られています。このページからは前期(渡辺明竜王が誕生した期)に行われたウェブ中継のログと、読売新聞に掲載された観戦記が閲覧できます。思わず読みふけってしまいました。いつまで公開されているか不明なので今のうちに保存しておいた方がいいかもしれません。

10月14日に竜王戦のインターネット中継で記した頃より前から、竜王戦倶楽部が終了するのではないかという気はしていました。米長邦雄永世棋聖の日記でもそれらしい記述が時折見受けられましたし、以下のページにもそんな感じの情報が出ていました(真偽のほどは不明ですが)。

インターネット中継の方式が変わるならアナウンスがないのはおかしいと思っていたのですが、日本将棋連盟今後1週間の予定で来週25・26日に行われる竜王戦第1局の欄に竜王戦倶楽部へのリンクがなかったことから、これ以上は引き延ばせないということでこのタイミングでの発表となったのでしょうか。

竜王戦倶楽部の中継方式は悪くなかったと思いますが、今年6月のせんすぶろぐ : 竜王戦倶楽部をはじめ様々な方に指摘されていたように、運営業者の業務遂行能力に難があったことがこのような結末を招いたと言うことができると思います。しかし竜王戦倶楽部の運営業者である株式会社棋泉は、米長邦雄永世棋聖と裁判で争っている最中の武者野勝巳六段の会社であることから、その関連性について憶測を呼ぶことはあるでしょう。

今後の新しいインターネット中継がどのような形で行われるのか、それが重要です。行く末を見守りたいと思います。