橋本崇載五段の自戦記

週刊将棋先週号と今週号(10月19日・26日号)に橋本崇載五段の自戦記が掲載されています*1。非公式戦の週将アマプロ平手戦五段戦第2局▲橋本崇載五段 対△天野高志アマの対局を扱ったもの。今週号では女流王位戦第3局や竜王戦七番勝負展望をさしおいてトップに来ていました。

自戦記の文面からは、あたりきりありきたりな書き方にはしないという意気込みが感じられます。全体の半分程度は対局と直接関係のない対局前後のエピソードや友人との会話などに費やされ、将棋の変化にはあまり触れられていません。これを観戦記者がやってしまうと不評を買うことが多いのですが、橋本五段本人が書いているというところに価値があります。

自戦記は次のように終わります。今後も新境地を開拓していってほしいものです。

やっぱり彼女は素晴らしい人である。
「ありがとう」
私はそう言って、グラスを合わせた。

*1:今週号はまだローソンなどで入手可能だと思います。