「第18期竜王戦中継」サイトが始動

昨日竜王戦の中継は http://www.ryuoh.jp/とお伝えしましたが、本日になってこのサイトが改めて始動しました。表題からは「竜王戦倶楽部」の文字が消えていますし、日本将棋連盟竜王戦ページからも「竜王戦倶楽部」の文字はなくなっています。しかし、ページ下部には竜王戦倶楽部のバナーがありますし、囲碁・将棋 : YOMIURI ONLINEにもバナーがあることを考えると、竜王戦倶楽部のままと考えて良いのでしょうか。それとも、「竜王戦倶楽部」という名称を引き継いだということなのでしょうか。

何がどうなっているのかわからないことが多いですね。

結局のところ、何をどうしていいかもわからないまま進もうとしているのかなと感じています。ダブルクラウンさんの書いていることが正論でしょう。特に次に部分は最近ずっと気になっています。

第一そのあたりの説明をですな、きちんと広報を通して周知しろっていうの。 中途半端に会長が情報を提供するからへんな憶測を呼ぶのでしょう。 情報コントロールもできないなんて、いつの時代の組織なんですか。 しようとする意思もないようですが。

情報をコントロールする意思というか、発想がないように思われます。ある程度大きな組織であれば、何か新しいことをやろうとしたりマスコミが関心を持ちそうな話題があったりしたときには、きちんとした形でプレスリリースを出すものですが、日本将棋連盟がそういうことをしているのを見たことがありません。瀬川氏のプロ編入試験を発表した際には瀬川晶司氏のプロ入りについてのような文書でちゃんと発表しようという意思が見られましたが、それにしても文書としての形が整っていませんでした。

今回の竜王戦倶楽部に関することも含めて、多くの話題は米長邦雄ホームページで最初に発表があることが多いです。米長永世棋聖は(わざとだと思いますが)ぼかして書くことが多いので、読む側で推測を交えて解釈しなければならず、結果として誤解を招くことがしばしばあります。それでもタイミング良く公式発表があれば問題ないのですが、それも期待できない現状です。

最近でいえば、せんすぶろぐ ソフト対プロ棋士の話題もそうでした。この件に関しては棋士とコンピュータソフトの対局についてという公式発表が記者会見の2日後くらいに出ていますが、これだけでは内容が不十分でしょう。このときの新聞などの記事は、各紙で部分的に矛盾する記述が見られました。決定事項をすべてまとめてあればこのようなことにはならなかったはずです。(それ以前に、何が決定されたのかがはっきりしていない可能性があるのが、さらに困ったところですが。)

日本将棋連盟は、広報のできる人を雇った方がいいのではないかと思います。まともなビジネス文書を書くスキルがあるとかそういうレベルでいいので。

追記:書いている途中で新しいページができていました。

shogi.bzとはまた珍しいドメインを使いますね。ビジネス用の.bizとは違って、.bzは中米の国ベリーズドメインです。このような小国のドメインは外貨獲得のために他の国の利用者に開放されることがあり、これもその一つです。(ほかには、トンガの.toとかニウエの.nuとかツバルの.tvとかがよく見かけるドメインでしょうか。)一般的にこのような小国で政情不安があるとドメインの扱いも不安定になりがちなので、利用者の少ないドメインはあまりおすすめできません。

ryuoh.netなどは空いているのにわざわざshogi.bz日本将棋連盟の名義で取得したということは、竜王戦だけでなく他の棋戦の中継もこのサイトで行う計画があるということなのでしょうね。

それにしてもまだサービスの概要が決まっていないうちから新しいサーバを用意するとは思いませんでした。問題はこのサーバがどのくらいのスペックかということです。中継時には多数のアクセスが殺到しますから、そこで重く感じさせないのが技術者の腕の見せ所です。アクセス増加時のこつはいろいろなものがあるらしいのですけど、そういうことがわかっている人がいるのかどうかですね。

そして、竜王戦ブログも登場していました。Movable Typeを利用しています。ブログと棋譜速報は別のサーバに分けた方がいいのではないかという気がしますが、まあ余計なお世話ですか。