第97期塚田賞

昨日発売された近代将棋12月号で、2004年1月号から12月号掲載の詰将棋を対象とする第97期塚田賞の発表がありました。受賞者は以下の通りです。

  • 短篇賞:三浦司(2004年5月号、19手詰)
  • 中篇賞:該当なし
  • 長篇賞:添川公司「妖精2」(2004年12月号、235手詰)

長篇賞は添川氏の年間ベストを決める賞になっていますね。「妖精2」は煙詰としての史上最長手数作品。詳しくは詰将棋メモ: 添川公司さん「妖精2」をどうぞ。

中篇賞は「票が割れたため『該当作なし』となりました。」とのことです。編集部を除く6名の推薦が掲載されていますが、中篇の部では6名中2名から推薦を受けた作品はいくつかあるものの、3名以上から推薦を受けたものはありませんでした。とはいえ、「該当作なし」とした選者はいなかったので、もう少し意見をすりあわせれば受賞作品を決定できたのではないかという気がします。

詰将棋パラダイスでの近年の看寿賞選考への力の入れ方と対照的に、塚田賞は影が薄くなってきていないでしょうか。伝統ある賞だけに寂しく感じます。