週将アマCOM平手戦 1回戦はコンピュータの3勝2敗

マチュア強豪と将棋ソフトによる5名1組の団体戦「第1回週将アマCOM平手戦」の1回戦までの結果が出揃いました。結果は3勝2敗で将棋ソフトの勝ち越し。1回戦では持ち時間60分秒読み60秒でしたが、2回戦では持ち時間20分秒読み30秒に短縮してまた同様の対局を行います。

将棋タウンメールマガジン「週刊・将棋タウン便り」第17号では次のように分析されています。

手数を見ると面白いのですが、ソフトの勝った手数は、84手(激指)、92手(東大)、84手(ボナンザ)と比較的短手数なのに比べると、人間の勝った手数は180手(横山さん)、182手(細川さん)と長手数です。

実は自分がソフトと指す時でも、勝つ時は150手を超えますが、逆に負ける時はやはり100手以下であることが多いのです。

これはどういうことかと言うと、切り合いに持って行くと、ソフトの鋭い攻めに受けきれずに土俵を割ってしまい短手数で負けてしまう。勝つ時は、中盤大差を付けて、じりじりと差を詰められないように終盤まで持って行く。それでもソフトは腐らずに丹念に受け続けるので、長手数になってしまう、ということなのでしょう。

そう考えると長手数をいとわない棋風の人の方が、対コンピュータ戦に向いていると言えそうです。手を進めてもあまり局面が進まないような状況では、局面評価の誤差が表面化しやすいということかもしれません。

そのような感触をつかんだ上で、人間側がどのように修正していくのか。2回戦の棋譜が楽しみです。