入玉規定の問題点

最近、知り合いの多くのゲームにとても精通しておられていて、ゲームの歴史にもとても詳しいあるかたから、「現代小将棋(つまり日本将棋)の問題点は、入玉規定ですかね?」と聞かれた。

最初は、あれ?と思った。入玉規定がわれわれの対局で問題となることはかなり少ない。それよりもむしろ千日手のことのほうが話題になることが多い。

千日手の方が問題にされやすいのは、千日手の方が持将棋よりも頻度が高いからだと思われます。おそらく10倍は違ったと思います。

持将棋規定の問題は、駒数により決着を付けるときにどうして大駒を小駒の5倍の価値があると判断できるのか理論的根拠を欠いていることもありますが、一番の問題点は駒数による決着が両対局者の合意によって成立するとされているために、第三者から見ると詰まなくなっていることが明白でも対局者が合意に応じずに対局が現実的な時間内に終わらない可能性が排除されていない点にあると考えています。