「詰み」の定義

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チェスで言う「ステイルメイト」が「詰み」にあたるかが問題にされているのですが、私はステイルメイトは詰みではないと考えています。(「ステイルメイト」とは、王手はかかっていないものの合法的な着手が存在しない局面です。)

リンク先では日本将棋連盟の入門ページ内の決着のつけかた−王手と詰みが参照されています。これは入門コンテンツですので実際の対局で生じる頻度の低い部分は触れられておらず、ルールを厳密に記述するスタイルではありません。とはいえ、「相手が何を指しても次に玉を取られる状態を「詰み」といいます」とあるだけでなく、そのあとに「「詰み」は防ぎようのない「王手」とも言えます」と書かれていることからわかるように、王手のかかっていない局面は詰みとは呼ばれないと解釈されるべきだと思います。

なお、日本将棋連盟発行の『将棋ガイドブック』に掲載されている「将棋基本ルール」には次のような条文があります。

15、王手と詰み

一方の側が玉以外の駒の利きを敵玉の存在するマス目に合わせるような指し手、つまり玉に取りをかけることを“王手”といい、かけた側から見れば“王手をかける”という。

王手をかけられた側が、その王手を次の一手で解除することが不可能になった状態、つまり次にどのように応接しても玉を取られてしまうことが防げない状態を“詰み”といい、玉側からみれば“詰まされた”という。

この表現ならば、王手のかかっている局面のみが「詰み」と呼ばれる可能性があると解釈するよりないことは明白です。

私はフェアリー詰将棋でステイルメイトを目的とする図を作ることがあるのですが、そのように人工的な局面を相手にするときはそのようにルールの細かいところまできちんと定義されていないと考えることができません。どうでもいいと思われる方も多いと思いますが、私はこういうところも気にしています。