矢印付きの将棋駒

日本経済新聞10月11日付夕刊1面のコラム「あすへの話題」についての話。黒井千次氏による「赤い矢印」と題された文章です。コメント欄で指摘されたとおり、これでしょうね。ちなみに、日本将棋連盟監修です。

実際に将棋を子供に教えている方のご意見を知りたいところですが、役に立ったという話はいくつか目にしたことはあります。

将棋の面白さを知るにはとりあえず指してみるのが一番だと思うのですが、駒の動きがわからないとそれもできないわけで、そういう意味ではルールを確認しながらとりあえず指してみるのにはいいんじゃないかなと感じました。様々なボードゲームやカードゲームなどを楽しんでいる方は、新しいゲームのルールを他の人に説明するのにどういう順序でしているのでしょうね。

個人的には将棋の駒の動きをどのようにして覚えたのか記憶にないのですが、数年前に中将棋の駒の動きを覚えようとしたときには多少苦労しました。昔大山康晴十五世名人が愛好したということからもわかるように、中将棋自体は面白いものなのですが、駒の動きを覚えるのが大変という理由でなかなか取っつきにくいと思われているような気がします。将棋を覚えていない人から見れば、それは将棋に関しても同じなのではないかと思っています。

駒の動きを知らなければ将棋は指せませんが、全くの初心者の場合には、例えば、交互に駒を動かすとか、相手の駒のあるます目に自分の駒を動かすと相手の駒を取れるとか、そういう超基本的なルールから理解を始めなければいけません。そういう意味では、ハードルは低いに越したことはないのではないかと思います。

で、それはそれとして、将棋を教育に使うことに対してこういう角度からの反発もあるんだなあと感じました。